土地の相続に関して、生前贈与を行なっておいた方が色々得なのかとお考えの方は一定数いらっしゃるでしょう。
今回はそんな土地の相続と生前贈与に関して、両者を比較し、基礎知識を解説します。
土地の相続を考え出した方は本記事から少しずつステップを踏み出していきましょう。
□生前贈与と相続を比較!土地の生前贈与の基礎知識とは?
生前贈与とは、被相続人が生きている間に自身の財産を他人に渡すことを指します。
ここで指す他人は、相続の場合は相続人に限定されますが、生前贈与の際は相続人に関わらず誰でも良いということになっています。
また、生前贈与には基礎控除が適用され、年間110万円までの贈与ならば課税の対象になりません。
以下より、土地を生前贈与する際のメリットとデメリットをご紹介します。
・土地の生前贈与のメリット
1.好きな人に贈与できる
相続人以外に贈与したい場合は生前贈与が適しています。
2.相続に比べて短期で贈与できる
遺産分割協議等の話し合いが発生しないためその分早く土地を渡せます。
3.相続税を減らせる
将来発生する相続税が土地の影響で高くなり相続人が困る場合は先に贈与しておくことも良いでしょう。
・土地の生前贈与のデメリット
1.不動産所得税が発生する
土地を受け取る方は不動産所得税が発生します。
2.贈与税が発生する場合がある
基礎控除を超えた分は贈与税が発生します。
また、この際税率が相続税よりも高くなってしまうことが一般的です。
□生前贈与と相続を比較!土地の相続の基礎知識について
相続とは、被相続人が亡くなった後に相続人で財産を分けることを指します。
以下より土地を相続するメリットとデメリットをご紹介します。
・土地を相続するメリット
1.生前贈与よりも税金が安い場合がある
贈与税は税率が高いため、土地の価値が高い場合などは控除の観点も含めて相続した方が、税金が安くなる場合が多いのです。
2.遺言書さえあれば手続きは楽に済む
相続人での話し合いは揉める可能性もあるため、相続を選択する場合は遺言書を作成しておきましょう。
・土地を相続するデメリット
1.相続人で揉める可能性がある
遺言書がない場合は相続人で揉める可能性が出てきます。
この場合、相続に時間を取られたり、仲が悪くなってしまう可能性なども考えられるため有意しましょう。
2.短期的に忙しくなる
相続税の納付期限は10ヶ月のため、最大10ヶ月間は相続に関して手続きを行なったり、協議をしたりと忙しくなります。
相続対象の資産が増えるとより忙しくなるでしょう。
□まとめ
今回は、土地の相続と生前贈与に関してそれぞれの基礎知識を解説しました。
税金や相続人との話し合いなどの観点を考慮しつつそれぞれのメリットとデメリットを比較して、自身の得になる方を選んでいただけると幸いです。