家にはそれぞれ境界が定められています。
しかし、境界がわかりにくい場合もあり、トラブルが発生することも少なくありません。
そこで今回は、境界トラブルの事例や解決法を紹介します。
ぜひ参考にして、トラブルを未然に防ぎましょう。
□境界トラブルの事例をご紹介!
ここでは、よくある事例を3つ紹介します。
1つ目は、境界線のはみ出しによる時効取得です。
これは、気付かぬうちに自分の土地を隣人が取得しているという事例です。
トラブルの原因としては、日常的に境界を確認していないことが挙げられます。
法律で定められた条件を満たした上で、時効により土地の所有権を手に入れたと隣人が主張した場合には所有権を失う可能性があります。
2つ目は、境界付近で工事を行う際に発生するものです。
境界付近に塀を建てようとした際に、土地に入ることを隣人から断られることでトラブルになるケースです。
これは、コミュニケーション不足が原因となって発生する傾向があります。
隣地は、使用することを隣人に請求できますが、隣人の許可がなければ使用できないと民法によって決められています。
そのため、隣人に断られた場合には、隣人の土地に侵入せず工事するよう施工会社と相談する必要があります。
□境界トラブルの解決法とは?
家の境界に関するトラブルは多々ありますが、それらを解決するためには以下のような方法を実践しましょう。
1つ目は、土地の権利関係をきちんと調査することです。
この方法は、最も基本的な方法です。
法務局で境界に関する全部事項証明書を入手して、所有者を正しく把握することが大切です。
2つ目は、地積測量図を確認することです。
地積測量図とは、土地の面積や形などが記載されている公的な図面のことです。
これは、登記の際に添付されて法務局に保管されています。
特に、平成20年以降のものであれば世界共通の方法で測定されているため、高い制度で境界を再現できます。
3つ目は、日頃からコミュニケーションを取ることです。
境界トラブルが発生すると、確かな証拠があるにもかかわらずなかなか納得しない方がいらっしゃいます。
こういったケースは日頃のコミュニケーションにも原因があるため、普段から良好な関係を築いておくと良いでしょう。
□まとめ
今回の記事では、境界トラブルの事例や解決法を紹介しました。
境界トラブルは、その境界が不確かであることから発生することがほとんどです。
そのため、定期的に境界をチェックしておくと、トラブルなく安心して生活できるでしょう。