雪が多く降る場所で空き家を所有している方は、その家が倒壊しないか不安になってしまうでしょう。
雪はかなり重いため、放置しておくと倒壊する危険性が高まります。
そのため、空き家の倒壊を防ぐためには適切な対応が求められます。
今回は、雪の重さや倒壊のメカニズム、倒壊を防ぐ方法を解説します。
□雪の重さや倒壊のメカニズムとは?
雪の重さは、雪がどのような状態になっているかにもよりますが、新雪の重さは1立方メートルで150キログラム程度になると言われています。
しかし、雪が積もっていくことによって圧縮されると、重さはさらに増えて500キログラム程度になります。
また、一度とけて凍った氷の粒が固まった状態では、700キログラム程度にもなると言われています。
これらの数字からもわかるように、雪は見た目以上に重たいものなのです。
ここからは、家がどのようにして倒壊するのか説明します。
屋根に積もった雪の重さも、家が倒壊する原因の1つです。
ただし、それよりも家に対して重さがかかってしまうのは、地上と屋根の雪が繋がったときです。
その場合、屋根に積もった雪だけでなく、地上に積もったものの重さもプラスされてしまいます。
その結果、屋根を引きずりおろそうとする力が大きくなり、家が壊れてしまうのです。
□雪によって空き家が倒壊するのを防ぐには
空き家が倒壊するのを防ぐには、正しい対策を行うことが必要です。
その対策として効果的なのは、早い段階での雪下ろしです。
特に、雪下ろしの表示板がある場所では、指定された雪の量を目安にして雪下ろしを始めましょう。
それ以外の場所では、ドアの開け閉めが難しくなってきたら始めるのがおすすめです。
具体的な雪下ろしの方法としては、屋根全体に積もった雪を均等に下ろすようにしましょう。
偏った下ろし方をしてしまうと、特定の一部の場所に重さが集中してしまうため、倒壊の危険性が高まります。
また、硬くなった雪を取り除くために強い力をかけるのも避けましょう。
屋根を傷つけてしまう恐れがあるので、注意して雪下ろしをしてください。
雪下ろしの際に屋根から転落してしまう方もいるので、身の安全を最優先に考えて行動しましょう。
□まとめ
今回の記事では、雪の重さや倒壊のメカニズム、倒壊を防ぐ方法を解説しました。
雪は想像以上に重いということが理解できたのではないでしょうか。
空き家が倒壊してしまうと、その後の対応が大変なことが多いため、倒壊しないようにきちんと管理しましょう。