空き家を所有しているだけで税金は発生します。
空き家の維持にかかる税金は、建物の状態によって大きな負担となることがあるのです。
今回は、空き家の維持にかかる固定資産税は誰が払うのか、払わないとどうなるのかについて解説します。
□空き家の固定資産税は誰が払うのか
空き家の固定資産税は、空き家を相続する人または相続する予定の人に支払い義務があります。
正確には「1月1日時点の登記上の土地所有者」に納税義務があります。
また、その時点で所有者が故人である場合は、相続人に納税義務が発生します。
一般的には、相続手続きをする人が相続代表者となって支払います。
不動産を年の途中で売買した場合、登記を移転する日に応じて売主と買主の間で固定資産税の負担割合を決めるのが一般的です。
ただし、これは法律で定められているわけではなく、不動産取引の商習慣であることに注意しましょう。
□空き家の固定資産税を払わないとどうなるの?
空き家の固定資産税を払わなければ、最悪の場合、財産を差し押さえられます。
ここでは、空き家の固定資産税を払わなければどうなるのかについて解説します。
*延滞料金
固定資産税に限ったことではありませんが、税金を滞納すると延滞料金が発生します。
この延滞料金は納税期限の翌日から発生し、1ヶ月を経過すると金額が大きく上昇します。
その割合は毎年変わりますが、令和3年から4年までは次の通りです。
令和3年1月1日から12月31日までは、滞納期間が1ヶ月以内の場合、2.5パーセント、1ヶ月以上の場合、8.8パーセントです。
また、令和4年1月1日から12月31日まではそれぞれ2.4パーセント、8.7パーセントとなっています。
病気や災害にあったときなど、やむを得ない事情と認められた場合は分納にしてもらえることがあります。
また、納税期限を猶予してもらえる可能性もあります。
*家や給与の差し押さえ
納税期限を過ぎてもなお、固定資産税を納めない場合、督促状が届きます。
督促状が届いた時点で、期限までに納税すれば問題ありません。
しかし、その勧告を無視すると家を差し押さえられ、競売にかけられることがあります。
税金の滞納には厳しいペナルティが課されることがお分かりいただけるでしょう。
税金の滞納期間が長くなるほど延滞金の額は大きくなります。
そのため、万が一、税金を滞納してしまった場合は、早めに対処しましょう。
□まとめ
今回は、空き家の維持にかかる固定資産税は誰が払うのか、払わないとどうなるのかについて解説しました。
空き家の固定資産税は空き家の所有者に支払い義務があります。
また、固定資産税を滞納すると、様々なペナルティが課されるため、しっかりと納めるようにしましょう。